|
FERRARI208GTB(フェラーリ208GTB)にフルコン取付中。
●とても希少なフェラーリ208GTBです。このデザインは308や328が一般的ですが、この208GTBは排気量2リットルでターボ付きです。イタリアでは大排気量の税金がとても高いらしく、2リットル車が先に登場。やはり力が無いので後にターボ車が登場したようです。日本でも昔は3ナンバーの税金が高かったので2リットルターボ車が多い時代がありましたね。今はめっきりターボ車が少なくなりましたが・・・
基本的に内外装は3リットルと同じですが、リアタイヤ前の下側にエアスクープが追加されているのが特徴です。エンジンはボアダウンされているだけでしょうか?同じV8横置きレイアウトです。又フェラーリ市販車初のターボ車。この時代のフェラーリはデザインもすっきりしていて良い感じです。
前置きが長くなりましたが、このフェラーリもエンジン不調で修理することとなりました。なにせ希少車ですから全てにわたり部品の入手が難しいです。エンジンの圧縮が低いこともありましたので総バラシでオーバーホールとなりました。ライナーやピストンリングにわたり部品の入手が難しく、作業が止まることが多いです。
今回もお客様とお話ししたうえで、純正部品の入手も困難なうえ高価ですので、フルコン化することとなりました。
今回も、チューニングが主な目的ではありませんので、クーラーなどノーマル状態の不具合改善も考慮して作業を進めて行きました。
 |
|
車がリフトに上げた状態ですので、写真流用させていただきました。追加スクープがわかります。 |
 |
|
エンジンを降ろし、シリンダーブロックからピストンなど取り外し、最後に下の写真のライナーまで取り外しました。 |
 |
|
ライナーの取り外しなど全て工場内で行いましたので少々苦労しました。1気筒あたり250ccですので、小ぶりです。ミニ1000とほぼ同じ。写真は4個ですが、8個あります。 |
 |
|
加工の済んだライナーです。圧縮が落ちた対策です。本来は、オーバーサイズピストンを組みライナーオーバーサイズ加工ですが、、部品の入手が困難なここと、仮にあっても高価なのでライナー側で調整しました。 |
 |
|
インジェクターが垂直に並んでいないので苦労しました。直接フューエルレールが取付出来ません。元はKジェトロですが、今風のインジェクターに交換することにしました。 |
 |
|
点火もダイレクトイグニッション化することとしました。オーナーの拘り部分です。同時点火の方がピックアップが簡単に取れるので簡単なのですが・・・ |
 |
|
一通り組み上がりましたので、車に乗せる前にエンジンに火を入れることとしました。奥のリフトに乗っているのが車体です。 |
|
|
|
作業中で写真もまだ少ない状態ですが、徐々に進めていく予定です。
コンピュターも時代と共に進化していますので、反応も早く細かなセッテイングが可能となり車の性能をより発揮することが出来るようになるでしょう。
|